
鉄部等を塗装する場合、大切なのは劣化した旧塗膜の除去です。
旧塗膜の浮きや剥がれを除去せずに高価な錆び止めや鉄部用塗料を塗布しても高耐久性は
期待できません。また油分や汚れが付着した状態で塗装をしても塗装の密着力が悪くなり
ます。塗装する前に施工箇所の状況を十分に把握し、どのようなケレンを行うか判断しな
くてはいけません。素地調整の判断を間違ってしまうと良い鉄部用塗料や錆び止めを使用
しても短期間で再び錆びが発生します。ケレンはとても重要です。
▼ ケレンには下記のような種類があります。
1種ケレン→腐食などが多く発生している状態→以前の塗膜や錆びを徹底的に除去してピカピカした状態にする→調整方法としてブラスト工法
2種ケレン→塗膜が劣化している状態→以前の塗膜を除去して鉄肌をあらわし活膜などは除去しない→調整方法としてディスクサンダー・ワイヤーブラシ・スクレーパーを使用する
3種ケレン→活膜が多い場合で部分的に錆びが発生している状態→旧塗膜の劣化部位を除去する→調整方法としてディスクサンダー・ワイヤーブラシを使用する
4種ケレン→汚れやチョーキングが発生している状態→汚れや粉化物を除去する→調整方法としてワイヤーブラシ・サンドペーパーを使用する
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